最近は作業部屋からTVを撤去したので、
TVを見る機会が格段に下がりました。
1日何時間も見ていたものを、
1日1秒も見ない日が来るなんて不思議です。
そうは言っても、
TVから得られるビジネスへのヒントは多いので、
少しでも見るようにしたいものですが。
何故か、
「見たい!」と思うこともなく。
ドラマに関しては、
もう何クール見ていないことか・・・
以前は、
月火水木金土のドラマを欠かさなかったのですが。笑
TVっ子だった僕がTVを見る時間は減ったのですが、
ファブリーズのCMについて考えてみました。
(僕が見たバージョンなので、
古いかもしれませんが、記憶を思い返して下さい。笑
最初は子どもたちがソファーでゲームをしているシーンからです。)
ソファーでみんなでゲームをしながら・・・
弟の友達「よし!よしいけ!」
弟「なんかあっついな~」
2人でソファーに座りながら・・・
兄1「汗止まんね~見てこれ」
兄2「いや、俺の方が」
兄1「いや、俺の方が!」
ソファーに寝そべりながら・・・
修造(父)「暑い~俺が暑いのか?」
ナレーション(1日汗を吸い込んだソファー菌の温床です。)
母「どうすればいいの?」
ナレーション(ファブリーズなら99.9%除菌)
ソファーに気持ちよく一人寝そべりながら・・・
母「(幸せそうに)ん~」
みんなで(ファブリーズで洗おう!)
ナレーション(こもった匂いには置き型も)
ってCMです。
覚えていますか?
このCM凄く消費者心理を捉えています。
最初は、普段の何気ない日常。
誰しも起こるであろうことを視覚的に見せています。
それも3パターンにわたって。
つまりここで、
ターゲットが”多くの人“ということを認識させているのです。
この現状のまま過ごすと、
「ソファーが菌の温床になりますよ」という、
起こるであろう現象を視覚的に見せる。
ちょっとここで人の心理について話すと、
人には、17の欲求があります。
その17の欲求を、
生命本来の欲求と経験などから得られる二次的な欲求に分類できます。
生命本来の欲求をが8、二次的な欲求が9です。
この欲求を満たすことが出来れば、
物は売れると言われています。
そして、
生命本来の欲求は生物に自動的にプログラムされているものなので、
生命本来の欲求>二次的欲求
という構図となります。
今回の「ソファーが菌の温床になりますよ」について考えてみると、
生命本来の欲求の1つである、
「恐怖、痛み、危険を免れたい」に該当。
つまり、
人(生物)が生まれた時からプログラムされている欲求に訴えかけているのです。
自分の家のソファーが「ソファーが菌の温床になりますよ」
って言われたら、真剣に見てしまいますよね。
小さい子どもがいる家庭であれば、
なおさら真剣に見てしまいます。
自分の子どもをそんな危険な状態から避けたいですから。
ここまでで、
視聴者の視線はCMに釘付けです。
さらにその解決策を提示します。
ナレーション(ファブリーズなら99.9%除菌)
それも具体的、かつインパクトのある数字を使って。
そして、
あんなに綺麗好きの母(菌に気付くほどの(笑))が、
ソファーに寝そべっているのです。
つまり、
菌探知機の母でさえも気にならない未来。
「ファブリーズを使えば、
こんな幸せな未来が待っているのか!」
というベネフィットを提示しているのです。
ベネフィットとは、
簡単に言うと得られる未来のことです。
さらにさらに、
クロスセルも仕掛けてきます。笑
ナレーション(こもった匂いには置き型も)
この部分ですね。
このCMでは、
ファブリーズのイメージを、
「危険な状態から開放して、
幸せな状態にしてくれるモノ」というイメージにします。
その後に、
このナレーションが入ることで、
「あのファブリーズさんの仲間なら間違いない!」
と購入してしまうのです。
クロスセルとは、
Aという商品の購入者や購入希望者にたいして、
関連するBという商品を勧めて購入につながりやすくすることです。
このCMをビジネスに活かせば、
購入者は多く増えるでしょう。
例えば、
LPにこの方法を使ったら・・・
「あなたの現状は△△です。
このままの状態ではいずれ、□□になってしまうのです!
・・・安心して下さい。
このメルマガに登録すれば、全て解決です。
さらに、〇〇な未来が待っています!」
このようにすれば、
成約率アップも狙えます。
ただ、
恐怖心おある方法はリスクもつきものです。
ですので、
上手く使ってください。
また、
書いたことには責任を持たないとダメですよ。
「最強のデザインが出来るようになりますよ!」
と書いたのに、自分がしょぼいデザインしか出来なければダメです。
ファブリーズも、
99.9%除菌て言っていたのに、50%しか除菌できなかったら
その後リピーターになってもらえないですし誰も買わなくなります。
言ったことを守れない=信用がなくなるのです。
消費者心理を販売に役立て、
言ったことは守れるようにして下さいね。