華のアルバイター→本気モードは突然に

―希望に満ちた?大学生活―

何はともあれ、無事大学に合格した僕は少し高まっていました。

大学といえば…

・楽しいサークル

・お酒も飲める年齢になり飲みにいける!

・友だちがたくさん出来て、毎日遊べる

と、こんな幻想を抱いていたんです。
遊びのことばかりですね。笑

そんな希望を抱きつつ、僕の大学生活1年目がスタートしました。

しかし、

・サークルも良さそうなものがないので入部しない
(というより、サークルが面倒だった…)

・最初の頃はまじめに行っていた講義も
電車通学が嫌になり途中からはサボるようになる

・友だちを作るどころか、全てを寄せ付けないATフィールドを張る

こんな具合で、僕の大学生活1年目は酷いものでした^^;

そんな中、当時の僕が唯一打ち込んでいたものがありました。

それが、オンラインゲームです。

「アメーバピグ」という、仮想世界にキャラを作り
そこで生活をするゲームなんですが、、、

これにどんどんのめり込んでいっていました。。。

その結果、もはや現実がアメーバピグで、
リアルの生活が仮想生活のような感じになっていたのです。笑

いわゆる、ゲーム廃人ってやつになっていたんですね。

ただ、僕にとって救いだったのは、
そんな僕を気にかけてくれる友だちがいたことです。

彼はアメリカの大学へ進学したのですが、
skypeを通じて頻繁に連絡をくれ、話をしてくれました。

そんなある時、彼から言われたんです。

友だち「バイト始めたらどう?」

翔「やりたいのは山々なんだけどね」

バイト…
バイトって働くってことだよね…

お金をもらえるだけの価値が自分にあるんだろうか…

友だち「このままだとヤバイだろ!外に出た方がいいよ」

翔「…そうね。ちょっと考えてみる。」

こんな感じで乗り気でないものの、
欲しいゲームがあったのでバイトしてみました。

最初に行こうと思ったのは、家の近くにある焼き肉店。

引きこもり気味だった僕にとって、
面接に行く以前の電話が恐怖でしかありませんでした。。。

翔「もしもし、あの…求人を見て電話しました。」

店長「そうなんだね!どのくらい入れる?」

翔「週3くらい?入れると思います。」

店長「いいね!よし採用!いつから来れる?」

翔(え… これで採用なのかよ…)

翔「明日から来れます。」

店長「明日の16時に店に来て。場所は分かるよね?」

翔「はい。近いので大丈夫です。」

店長「じゃあ待ってるね。」

かなりのスピードで僕のバイトが決まってしまいました^^;

電話を切った後、初日から遅刻はダメだと思い、
20時に寝たのを覚えています。

焼き肉店のバイトで僕の仕事内容はシンプルで、

・注文を読み上げる

・肉の盛り付け

・食器洗い

これだけをひたすらこなしました。

最初は辛かったのですが、充実感とか達成感がありましたし、
初の給料日はなんとも言えない嬉しさがあったのを覚えています。

ただ、このバイトは稼ぎが非常に悪かったので、
半年くらいで辞めました。

そうは言っても大きな収穫として、
『働くことの楽しさ』を学べたんです。

それからは怒涛のバイトラッシュでした。

その後のバイトを上げると、

・うなぎ屋の厨房

・教科書販売(中学生向け)

・体操服販売(高校生向け)←怪しい店ではありません。笑

・年賀状の仕分け(郵便局)

・パチンコ店

・パン工場

・テーマパークのおみやげ屋さん

・英検の監視員

などなど、他にも多くのバイトをしました。

時には、3つ掛け持ちして働いたり、
どんどん仕事にのめり込んでいったんです。

僕のようにバイトを多くこなした経験があると分かりますが、
バイトって非常に理不尽なんです。

そう感じたのは、英検のバイトをしていた時でした。

仕事内容を簡単に言うと、英語検定試験を受けに来る学生さんたちを、
部屋に誘導したり受付したりする仕事です。

その時に、他大学の生徒も僕と同じ監視員の仕事をしていたのですが、
他の人は、仕事量が圧倒的に僕より少ないのです。

誘導量でいうと、

僕⇒50人

他⇒13人

ほかよりも5倍以上、こんなに頑張って働いた にも関わらず、
僕は彼らと同じ時給しかもらえない。

おかしいですよね。

それでもお金は必要でしたし、
働くのが単純に楽しかったので色々なバイトをしました。

が・・・

どれだけ働いても大差はなくて、能力給ではなく、
平等の固定時給。

会社への貢献や労働量は他の人の5倍程度あるのに、
給料は他の人とまったく同じで、頑張ってもその分が報われない・・・

それなら手を抜いてやっても良いってこと?

一生懸命働いても意味がないの??

やっぱりおかしい!

って感じで、ちょっとバイトの仕組みに嫌気がさしていました。

そんな中、僕にもあの時期が来たのです。

そう、

就活が…

―周りの本気モード―

大学3年の12月くらいに、急に回りが就活一色へ。

会話も、

「○○の合同説明会行った?」

「△△社っていいよな~」

そんなものばかりで、僕だけ置いて行かれた感がありました。

何故、僕が就活に乗り遅れたかというと、

非常にバイトが忙しかった!

当時は週6で働いていましたし(大学に行きながら)、
社員と同じ時間まで残って働いていました。

もはや就活どころではなかったのです。笑

で、そんな生活が続き、僕が就活を始めたのは
大学4年の5月からでした。

周りからは、冷めた目で見られていましたよ^^;

しかし、

なんと3社目で内定をもらえたのです!

バイトで働きまくっていたので、
ブラック企業耐性があると思われたのでしょうか?笑

本当にすんなり受かりました。

さらにその企業は、九州でも大きな企業で
生涯年収も平均以上。

この時点で僕に安定の将来が約束されたのです。

当時の僕はきっと… いや、確実にこう思っていたでしょう。

翔翔太の辞書に挫折という言葉はない。
何でも思ったとおりにいく人生さいこーwww

tugi
物語of翔 第三巻